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Rokid Glasses 完全ガイド — AI 搭載 49g スマートグラスは Even / Meta の対抗馬になるか

Rokid の AI スマートグラス「Rokid Glasses」を、49 g という重量、Micro-LED + 導波路ディスプレイ、$499 という価格、Even Realities G1 / Ray-Ban Meta Gen 2 / Snap Spectacles との比較、Makuake で 10 日 2 億円を集めた日本クラウドファンディング情報、日本での購入経路と海外通販経由のリスクまで、Rokid 公式情報と一次資料を中心に 2026 年 4 月時点の整理として読み解きます。

スマグラ Journal 編集部/ 編集部22 分で読める

杭州に拠点を置く Rokid が 2024 年 11 月に発表した「Rokid Glasses」は、Rokid Max のような映像視聴特化機ではなく、Ray-Ban Meta や Even Realities G1 と同じ「日常装着型の AI スマートグラス」のラインに位置付けられる新シリーズです。重量 49 g、Micro-LED + 導波路ディスプレイ、内蔵カメラを一台にまとめ、米国では 499 米ドルから販売されています(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。日本では 2026 年 3 月に Makuake で実施された応援購入が 12 時間で 1 億円・10 日で 2 億円を達成 し、Makuake のスマートグラス枠で過去最大の調達額となったことが共同通信 PR で報じられています(共同通信社, 2026-03-13、2026-04-25 参照)。本記事では Rokid Glasses が Rokid Max とどう違うのか、Even Realities / Ray-Ban Meta との比較、Makuake 経由の日本販売情報、海外通販経由の注意点までを整理します。

Rokid Glasses の正面像(黒フレーム + 右テンプル基部の側面カメラ)編集部生成(Vertex AI Imagen / 参照: Rokid Global 公式商品ページ)

読み終わって得られる 3 つのこと

  1. Rokid Glasses(AI 系)と Rokid Max / Pro / Studio(映像視聴系)の役割分担
  2. Even Realities G1/G2、Ray-Ban Meta Gen 2、Snap Spectacles との機能・価格比較
  3. 日本での購入経路ごとのメリットとリスク(出荷遅延・サポート・保証)
側面から見た 49 g の薄いテンプル — Rokid Glasses は Micro-LED + 導波路を載せながら軽量帯に収めている編集部生成(Vertex AI Imagen / 参照: Rokid Global 公式商品ページ)

概要

Rokid Glasses のスペック早見表

公式情報と CES 2026 報道から確認できる主要数値を集約します(参照日: 2026-04-25)。

49 g重量/ Rokid 公式 Micro-LED + 導波路表示方式/ Rokid 公式 $499〜価格/ Rokid 公式
項目Rokid Glasses(公式公表値)
重量49 g
表示Micro-LED + 導波路ディスプレイ
カメラ内蔵カメラ(写真・動画撮影に対応)
マイク内蔵マイク(AI 音声対話・通話用)
スピーカー開放型スピーカー
OS / AIRokid 独自プラットフォーム(Rokid Newsroom より AI 機能を内蔵)
充電USB-C
価格$499 から

数値は将来のアップデートで変動するため、購入前に Rokid 公式 Newsroom の最新情報を確認してください。本記事は 2026-04-25 時点の公開情報に基づいています。

Rokid Max(映像視聴系)と Rokid Glasses(AI 系)の違い

Rokid のラインアップは映像視聴系(AR グラス)と AI スマートグラスで系統が分かれます。混同すると購入後のミスマッチが起きやすい部分です。

役割の違いを 1 文でまとめると、Rokid Max は「眼鏡型のディスプレイ」、Rokid Glasses は「眼鏡型の AI + 軽量 HUD」です。前者は映像コンテンツを大画面で楽しむ周辺機器、後者は単独で AI を呼び出す端末という位置付けです。中国系スマートグラス全体は 中国のスマートグラス勢力図 2026 で扱っています。

主要機能を 4 点に整理する

AI アシスタント(翻訳 / 通知)

Rokid Glasses は AI と AR を一体に組み合わせた軽量フレームとして設計されており、AI による音声対話・翻訳・通知の確認が想定される主要ユースケースです(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。具体的に連携する LLM や日本語対応の精度は出荷地域・ファームウェアバージョンで変動するため、購入前に公式または流通元の最新情報を確認するのが安全です。

内蔵カメラ(写真・動画撮影)

カメラを内蔵し、ハンズフリーでの写真・動画撮影に対応します(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。Ray-Ban Meta Gen 2 のような 3K 動画機ほどの撮影スペックは公式に明示されていない一方、49 g という軽量フォーム上に収めている点が特徴です。撮影品質を最優先する用途では Ray-Ban Meta Gen 2 が依然有利です(Meta Newsroom, 2025-09-18、2026-04-25 参照)。

Micro-LED + 導波路によるディスプレイ

両眼の Micro-LED + 導波路ディスプレイを採用し、HUD として通知・字幕・テレプロンプターを表示できる点が、ディスプレイを持たない Ray-Ban Meta Gen 2 との大きな差分です(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。導波路方式自体の概要は 導波路方式(Waveguide)の解説 を参照してください。

軽量設計

49 g という重量は、Even Realities G1 の 39 g より重く、Ray-Ban Meta Gen 2 の約 52 g より軽い位置取りです。Micro-LED + 導波路を載せながらこの重量を実現している点が、Rokid Glasses の差別化ポイントとして打ち出されています(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。

競合機種との位置取り

斜め前から見た Rokid Glasses — Even Realities G1 / G2、Ray-Ban Meta Gen 2 と並べると「カメラあり HUD あり」の中間に位置取る編集部生成(Vertex AI Imagen / 参照: Rokid Global 公式商品ページ)

Even Realities G1 / G2 との比較

Even Realities は緑単色 Micro-LED + 導波路 HUD を主軸にした「眼鏡型 HUD」のスタートアップです(Even Realities G1 公式、2026-04-25 参照)。

カメラ不要で通知・翻訳特化なら Even、カメラと AI 機能を一台で持ちたいなら Rokid という棲み分けです。Even の設計思想は Even Realities G1 の設計思想 で扱っています。

Ray-Ban Meta Gen 2 との比較

Ray-Ban Meta Gen 2 は 2025 年 9 月発表のオーディオ + AI + カメラ系で、ディスプレイは持ちません(Meta Newsroom, 2025-09-18、2026-04-25 参照)。

価格と撮影品質を最優先なら Meta、HUD を試すなら Rokid。Ray-Ban Meta の日本投入は Ray-Ban Meta 日本発売 2026 で扱っています。

日本での販売: Makuake クラウドファンディング

日本市場への投入は、Rokid の独占販売権を持つ国内代理店 FutureModel 株式会社が、応援購入サービス Makuake で実施したクラウドファンディングが現状の主要経路です(Makuake プロジェクトページ、2026-04-25 参照)。

つまり、米国の $499(Rokid 公式 EC)に対して、日本では 国内サポート・技適・日本語 AI 対応込みで 8〜11 万円台 という構図です。海外公式から並行輸入した場合と比べて、技適・日本語サポート・国内修理の不安を抑えやすい代わりに、為替レートだけで見ると割高になります。

その他の購入経路(2026-04-25 時点)

想定される実用シーン

公式情報で提示された用途を整理します(実機検証ではない点を明示します)。

スマートグラスの用途全般は スマートグラスで何ができるのか で扱っています。

ライバル機種との比較表

主要 4 機種を 1 表にまとめます(参照日: 2026-04-25)。公式に明示されていない項目は省略しています。

項目Rokid GlassesEven Realities G1Ray-Ban Meta Gen 2Snap Spectacles
重量49 g39 g約 52 g226 g
表示両眼 Micro-LED + 導波路Micro-LED + 導波路表示なしsee-through AR ディスプレイ
カメラ内蔵カメラなし12 MP / 3K 動画デュアルカメラ + トラッキング
AI内蔵 AI(地域・ロットで仕様差)Even AI(ChatGPT / Gemini 連携)Meta AI(Llama)Snap OS + AI Lens
価格(USD)$499 から$599 から$379 から月額(開発者向けプログラム)
主用途AI / 翻訳 / 撮影 / HUD通知 / 翻訳 / HUD撮影 / 音声 AI開発者向け see-through AR

スペック横並びは スマートグラス スペック比較 2026 でも別途扱っています。Snap Spectacles の詳細は Snap Spectacles と Snap OS を参照してください。

公式の打ち出し

Rokid 公式は Rokid Glasses を「世界最軽量クラスの AI / AR スマートグラス」として打ち出し、Micro-LED + 導波路ディスプレイと AI 機能を 49 g に収めた点を中心メッセージにしています(Rokid 公式 Newsroom、2026-04-25 参照)。

公式の発表動画・製品紹介は Rokid 公式 YouTube チャンネル(https://www.youtube.com/@RokidInc)から確認できます。実機レビューではなく、公式が提示するコンセプト・ユースケースの確認用として位置付けてください。

現状の制約

まとめ

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参考文献

執筆

スマグラ Journal 編集部

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スマートグラスに特化した情報を、読者の意思決定に役立つ形で整理してお届けする編集チーム。合同会社バリイドが運営。

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