スマグラ Journal
比較

主要スマートグラス 5 機種スペック比較表 2026 年版

Ray-Ban Meta Gen 2 / Even Realities G2 / XREAL One Pro / VITURE Beast / Snap Spectacles の最新世代主要 5 機種について、価格・重量・FoV・解像度・バッテリー・カメラ・表示方式などを公式情報ベースで一覧化したスペック比較表 2026 年版です。

スマグラ Journal 編集部/ 編集部26 分で読める

「結局どれが何 g で、視野角は何度で、いくらなのか」を一画面で並べたい—スマートグラスを検討する際にもっとも欲しくなるのが、横並びのスペック比較表です。本記事は 2026 年 4 月時点で日常使用レベルに到達している主要 5 機種の 最新世代 について、メーカー公式と一次情報を中心に確認できた数値だけを集約した一覧として整理します。実機レビューや使用感は扱わず、あくまで一次情報ベースの「比較のための土台」を提供することが目的です。

概要

本記事では、各メーカーの最新世代から 5 機種を選び、価格・重量・FoV(視野角)・解像度・バッテリー・マイク・カメラ・表示方式・接続・OS / 連携アプリ・度付き対応の観点で並べます。スマートグラスは「眼鏡型の AI / カメラ機」と「眼鏡型のディスプレイ」という 2 系統に分かれるため、単純な数値比較だけではなく系統ごとの位置付けも添えています。確定情報が不足する項目は「公式記載なし」と明示し、推測で穴埋めをしないことを編集方針としました。

なお、本記事は実機レビューではなく、各メーカーの公式サイト・公式ニュースリリース・主要メディアの一次的な報道を参照して作成しています(参照日: 2026-04-25)。スペックは将来のアップデートで変動する可能性があるため、購入直前には必ず公式の最新情報を確認することを推奨します。また、価格は為替レートやキャンペーン、関税の有無によっても変動するため、本記事に記載の数値はあくまで「比較を始めるための基準値」と捉えてください。

スマートグラスは「数値が同じでも、使い方の前提が違うと意味が変わる」デバイスでもあります。たとえば視野角 57 度といっても、見える領域すべてに UI が常時表示されるわけではありませんし、重量 36 g と 87 g の体感差は装着位置(鼻の高さ・耳のかかり方)でかなり吸収されます。本表は「同じ数値項目で並べたときに何が見えるか」を示す目的で作成しているため、最終判断には機種ごとの単独レビュー記事や実機試着の情報も合わせて参照することを推奨します。

比較対象 5 機種の選定理由

スマートグラス市場は 2026 年現在、ざっくり「オーディオ + AI 系」(カメラ・マイク・スピーカー中心、ディスプレイなし or 単色 HUD)と「映像視聴系(AR グラス)」(フル解像度 Micro-OLED + Birdbath 光学)に分かれます。本記事では、各系統で日本国内ユーザーが入手しやすく、かつ一次情報の整備が比較的進んでいる 最新世代 を中心に 5 機種を選定しました。

「日常で使えるスマートグラス」のリーダーボード上、この最新 5 機種を並べておけば、現行スマートグラスの設計幅をおおよそカバーできるという判断です。

総合スペック比較表

数値は各メーカーの公式サイト・公式ニュースリリース・主要メディアの報じる一次情報を中心に集約しています(参照日: 2026-04-25)。本体価格は税込 / 税抜の扱いがメーカーで異なるため、判明している通貨と税込・税抜の別を併記しています。

項目Ray-Ban Meta Gen 2Even Realities G2XREAL One ProVITURE BeastSnap Spectacles(第 5 世代)
価格(メーカー直販)379 USD から(米国)599 USD / 99,800 円から(公式・度なし)84,980 円(税込・国内)公式記載なし(米国直販・2026-02 発売)開発者向け Lens Studio パートナー Spectacles Program、月額 99 USD のサブスク提供(一般販売なし)
重量約 52 g(メディア計測)36 g(公式)約 87 g(公式)約 87 g(公式)226 g(公式)
表示方式ディスプレイなしMicro-LED + 導波路(HAOS)/ 緑単色Sony Micro-OLED + Birdbath(フルカラー)OLED + Birdbath(フルカラー)LCoS + 導波路(フルカラー see-through)
解像度(片眼)表示なし640 × 350(HUD 領域内)1920 × 10801920 × 1200(1200p)公式記載なし(37 PPD と公表)
視野角(FoV)表示なし27.5 度57 度58 度46 度(対角)
最大輝度表示なし1,200 nit(HUD)公式記載なし公式記載なし公式記載なし(屋外利用前提のチューニング)
リフレッシュレート表示なし公式記載なし最大 120Hz公式記載なし公式記載なし
バッテリー駆動時間約 8 時間(混合使用、公式)約 2 日(混合使用、公式)外部給電(USB-C)外部給電(USB-C)約 45 分(公式)
マイク5 マイクアレイデュアルマイクデュアルマイク(音声 / ノイズ低減用)デュアルマイク公式記載なし(4 マイク内蔵と公表)
カメラ12MP 超広角、3K Ultra HD 動画、最長 3 分なしなし(別売 XREAL Eye で追加可能)なしデュアルカメラ + 4 つのトラッキング用カメラ
スピーカーオープンイヤー型、Meta AI 対応なしBose チューニングのオープンイヤーHARMAN チューニングのオープンイヤー公式記載なし(内蔵スピーカーあり)
接続Wi-Fi 6 / Bluetooth 5.3、専用アプリ経由Bluetooth、専用アプリ経由USB-C(DP Alt Mode)USB-C(DP Alt Mode)スタンドアロン動作(Wi-Fi、専用 OS)
OS / プラットフォームMeta AI(クラウド側)+ 専用アプリEven Realities 公式アプリ(iOS / Android)XREAL Nebula(Android / Mac / Windows / iOS 一部)VITURE SpaceWalker / 各 OS 接続Snap OS(自社開発)
度付き対応Ray-Ban Meta Optics Styles(Blayzer / Scriber、米国 499 USD から)+ 既存度付き Ray-Ban レンズ交換Even Realities 公式オプションで度付き発注可能別売 HONSVR / OPTICSWAP 等の度付きインサート対応(公式アクセサリ)本体内蔵ダイヤル式視度調整(Pro / Luma 系統を継承)公式記載なし(ノーズパッド調整・別売度付きインサート対応)

数値の補足は次のとおりです。

なお、表中の「公式記載なし」は、メーカー公式サイトおよび公式プレスリリース上で当該数値の言及を確認できなかった項目を指します。サードパーティ計測値しかない項目は、できるだけメディア出典を併記しました。

軸別ランキング

ここでは「重視軸」ごとに 5 機種の位置付けを並べ替えます。順位はあくまで本記事の比較表に基づく相対評価で、用途や好みによって最適解は変わります。

軽量重視(カバンに忍ばせる / 1 日中かけ続ける)

  1. Even Realities G2(36 g) — HUD 内蔵で 36 g は突出して軽量。
  2. Ray-Ban Meta Gen 2(約 52 g) — Ray-Ban クラシックフレームに各種コンポーネントを収めつつ 52 g。
  3. XREAL One Pro / VITURE Beast(ともに約 87 g) — 映像視聴系のフラグシップとしてはほぼ同水準。
  4. Snap Spectacles(226 g) — see-through AR + 自社 OS のため、現状は重量と引き換え。

「鼻と耳に乗せ続けても疲れにくいか」を最優先するなら、Even Realities G2 が突出した軽さを示します。映像視聴系のフラグシップ 2 機種(One Pro / Beast)はおおむね同水準にまとまっており、軽量化よりも視野角・解像度・OLED の質を優先した構成になっています。

FoV(視野角)重視(できるだけ広い表示エリアが欲しい)

  1. VITURE Beast(58 度)
  2. XREAL One Pro(57 度)
  3. Snap Spectacles(46 度・対角)
  4. Even Realities G2(27.5 度)
  5. Ray-Ban Meta Gen 2 — ディスプレイなしのため対象外。

映像視聴用途では VITURE Beast と XREAL One Pro がほぼ並ぶ最広 FoV を提示しています。Snap Spectacles は see-through 型のため数値の意味合いが異なり、Even Realities G2 はそもそも HUD 用途のため評価軸自体が異なります。

バッテリー重視(長時間使いたい)

  1. Even Realities G2(約 2 日、混合使用)
  2. Ray-Ban Meta Gen 2(約 8 時間)
  3. XREAL One Pro / VITURE Beast — グラス側に内蔵バッテリーは持たず、接続機器から USB-C 給電で動作するため「接続元次第」。
  4. Snap Spectacles(約 45 分) — see-through AR を本体内処理する代償として、現状 45 分は短め。

「眼鏡そのものでどれだけ持つか」という視点で見ると、Even Realities G2 が突出しています。映像視聴系の 2 機種は、グラスに内蔵電池を積まないことで軽量化を取ったタイプで、評価軸自体が異なります。

撮影重視(カメラで残したい)

  1. Ray-Ban Meta Gen 2 — 12MP 超広角、3K Ultra HD 動画、最長 3 分クリップ(公式)。
  2. Snap Spectacles(第 5 世代) — デュアルカメラ + 4 トラッキングカメラ、AR レンズ作成用に最適化。
  3. XREAL One Pro — 別売 XREAL Eye(13,980 円)を装着するとカメラと 6DoF が追加可能(ITmedia Mobile, 2025-05-14、2026-04-25 参照)。
  4. VITURE Beast / Even Realities G2 — カメラなし。

「日常の眼鏡で写真と動画を残す」用途は Ray-Ban Meta Gen 2 が現状もっとも完成度の高い候補で、続いて開発者向け色合いの強い Snap Spectacles という構図です。

価格重視(コストを抑えたい)

  1. Ray-Ban Meta Gen 2(379 USD から、米国)
  2. XREAL One Pro(84,980 円・税込、国内)
  3. Even Realities G2(599 USD / 99,800 円から、度付き別途)
  4. VITURE Beast — 公式に米ドル直販価格を主軸とし、国内価格は告知待ち。
  5. Snap Spectacles(第 5 世代) — 一般購入不可(Spectacles Program 経由、月額 99 USD)。

通貨レートと税の扱いがバラバラなので単純比較は難しいものの、米ドル建て直販の Ray-Ban Meta Gen 2 が現状もっともエントリー価格を抑えやすい構図です。国内直販価格で比較するなら、映像視聴系の XREAL One Pro がフラグシップ帯としてはアクセスしやすい価格に収まっています。

機種ごとのワンライナー

各機種について「どんな人に向くか」を 2〜3 行で整理します。

Ray-Ban Meta Gen 2

眼鏡そのものをカメラと AI に置き換えたい」人向け。Wayfarer などのクラシックなフレームに 12MP 超広角と Meta AI を内蔵し、3K Ultra HD の動画を最長 3 分まで撮れる構成は、現状もっとも「日常装着とコンテンツ生成」を両立する設計とされています(Meta Newsroom, 2025-09-18、2026-04-25 参照)。SNS 発信や Vlog の動線を眼鏡に持ち込みたい層に向きます。

Even Realities G2

通知・ナビ・翻訳だけが視界に出てほしい」人向け。両眼の Micro-LED HUD で緑単色の文字情報を視界中央寄りに表示し、カメラもスピーカーも持たない徹底した「情報眼鏡」設計を G1 から継承しつつ、重量 36 g・FoV 27.5 度・1,200 nit・640×350 と全面的にスペックを底上げしています(Even Realities 公式、2026-04-25 参照)。駆動約 2 日と、装着し続けるユースケースに振り切られている点も健在です。

XREAL One Pro

眼鏡型のサブディスプレイがほしい」人向け。X1 チップで 3DoF を本体処理し、視野角 57 度・最大 120Hz の Sony Micro-OLED で「持ち歩けるディスプレイ」として完成度を高めた One シリーズの最新フラグシップです(XREAL US Shop、2026-04-25 参照)。PC / Mac の外付けや空間ピン留め用途に強く、別売 XREAL Eye でカメラと 6DoF も拡張できます。なお、軽量・低価格寄りの選択肢としては同世代の XREAL 1S が用意されており、フラグシップではなく取り回しを重視する場合の候補となります。

VITURE Beast

最新の OLED と最広 FoV で映像を浴びたい」人向け。2026 年 2 月発売のフラグシップで、1200p OLED と 58 度 FoV を備え、Pro / Luma 系のエレクトロクロミック調光・視度調整を継承しつつ視野角と解像度を一段引き上げています(VITURE Beast 公式、2026-04-25 参照)。Switch ドックや 8BitDo パッドなど周辺機器のラインナップも厚めで、ゲーム機との相性が読みやすい構成です。

Snap Spectacles(第 5 世代 / 2024 年公開モデル)

両眼 see-through AR を開発者として触ってみたい」人向け。両眼透過型ディスプレイ + Snap OS + デュアルカメラ + 4 つのトラッキングカメラを備え、Lens Studio で AR レンズを作る前提のスタンドアロン AR グラスです(Snap Newsroom, 2024-09-17、2026-04-25 参照)。一般向けには未販売で、Spectacles Program に参加する開発者のみ月額 99 USD のサブスクリプションで貸与される位置付けとなっています。

比較表に含めなかった機種と理由

スペック比較に含めるかどうかを検討したものの、本記事の比較対象から外した機種と、その理由を明示します。これらは別の単独記事や別軸の比較で取り上げる予定です。

「比較表は短いほうが読みやすい」原則を踏まえ、最新 5 機種に絞ったうえで、それ以外への言及を本セクションに集約しています。

まとめ

関連記事

参考文献

執筆

スマグラ Journal 編集部

編集部

スマートグラスに特化した情報を、読者の意思決定に役立つ形で整理してお届けする編集チーム。合同会社バリイドが運営。

関連記事